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研究と報告
うつ病の日内変動とその問題点
著者: 北西憲二1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学精神神経科教室
ページ範囲:P.1049 - P.1058
文献購入ページに移動I.はじめに
日内変動,特に朝抑うつが最も強く,夕方に改善を示すという変動はうつ病者に多くみられ,内因性うつ病の重要な診断基準の一つにさえなっている。しかし,この現象の臨床的・生物学的意味はまだ十分に明らかにされているとはいえない。
この研究は,日本,スイスのうつ病患者群それぞれ40名計80名を対象にして,臨床症状とともに自律神経機能の変動を検討し,日内変動の特徴を明らかにしようと試みた。その要旨についてはすでに別のところで述べた10)。ここではその結果を踏まえながら,新たに日内変動の意味,関連要因などを検討し,その問題点について論ずることにする。
日内変動,特に朝抑うつが最も強く,夕方に改善を示すという変動はうつ病者に多くみられ,内因性うつ病の重要な診断基準の一つにさえなっている。しかし,この現象の臨床的・生物学的意味はまだ十分に明らかにされているとはいえない。
この研究は,日本,スイスのうつ病患者群それぞれ40名計80名を対象にして,臨床症状とともに自律神経機能の変動を検討し,日内変動の特徴を明らかにしようと試みた。その要旨についてはすでに別のところで述べた10)。ここではその結果を踏まえながら,新たに日内変動の意味,関連要因などを検討し,その問題点について論ずることにする。
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