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文献詳細

雑誌文献

精神医学21巻10号

1979年10月発行

文献概要

研究と報告

うつ病の日内変動とその問題点

著者: 北西憲二1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学精神神経科教室

ページ範囲:P.1049 - P.1058

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I.はじめに
 日内変動,特に朝抑うつが最も強く,夕方に改善を示すという変動はうつ病者に多くみられ,内因性うつ病の重要な診断基準の一つにさえなっている。しかし,この現象の臨床的・生物学的意味はまだ十分に明らかにされているとはいえない。
 この研究は,日本,スイスのうつ病患者群それぞれ40名計80名を対象にして,臨床症状とともに自律神経機能の変動を検討し,日内変動の特徴を明らかにしようと試みた。その要旨についてはすでに別のところで述べた10)。ここではその結果を踏まえながら,新たに日内変動の意味,関連要因などを検討し,その問題点について論ずることにする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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