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文献詳細

雑誌文献

精神医学21巻10号

1979年10月発行

研究と報告

某新宗教S教団における信仰と病理

著者: 大宮司信1

所属機関: 1北海道大医学部精神医学教室

ページ範囲:P.1079 - P.1084

文献概要

I.はじめに
 種々の精神疾患の症状増悪時には,宗教的色彩をおびた症状がしばしば経験される。一方,各種の宗教ないし教団の信者が何らかの精神疾患に罹患した場合,精神症状中にその教団の信仰内容あるいは信仰との葛藤が出現し,その検索が精神症状のより深い理解の一助となることが少なくない。
 S教団(仮称)は昭和34年に立教され,20年を経た比較的若い新宗教脚注1)であるが,信者数約60万人を有し,現在なお教勢の拡大をみている。著者は臨床的にS教団と種々の面で関連を認める症例を経験し,さらに本教団の信仰内容に関して調査する機会が与えられたので,若干の考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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