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研究と報告
熱性けいれんから無熱性けいれんへの移行例—Ⅳ.判別式の有効性の検証とprospectiveな追跡的研究
著者: 坪井孝幸1 角南健1
所属機関: 1東京都神経科学総合研究所遺伝学部門
ページ範囲:P.1093 - P.1097
文献購入ページに移動これは熱性けいれんから無熱性けいれんへの移行例の臨床的,脳波学的,追跡的研究(第Ⅰ報)1),同因子分析法による研究(第Ⅱ報)2),同最尤推定法と判別関数法による研究(第Ⅲ報)3)の続報である。
熱性けいれんは一般に予後良好とされているが,その一部にはてんかんを含む無熱性けいれんへと移行するものがあることが知られている。もしこの移行の阻止が可能ならば,一般人口中のてんかん罹病率を現在の約2/3に減少できると見込まれる1)。この目的のためには,まず熱性けいれんから無熱性けいれんへと移行する危険の大きいものと小さいものとを判別し,危険が大きいと予測されたものを対象として,その移行阻止の方法を開発しなければならない。
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