icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学21巻10号

1979年10月発行

研究と報告

特異なPost-Traumatic Amnesiaについて—Concussion Amnesiaの3例

著者: 森俊憲1 加藤秀明2 加藤稔34 吉田弘道1

所属機関: 1犬山病院 2岐阜大学神経精神科 3須田病院 4現所属:ヒダ神経科クリニック

ページ範囲:P.1105 - P.1110

文献概要

I.はじめに
 頭部外傷後,逆向健忘とともに時に外傷後に起こった出来事についても健忘が生ずることが知られている。Russell19)はこのようなpost-traumatic amnesiaの持続期間は,脳損傷の重症度を考慮するうえでの重要な指標になると述べている。しかしながら,外傷の程度が軽微でまったく意識喪失に気づかれないにもかかわらず,その後一定期間内の健忘を生じ,かつその間の行動は正常と思える症例も稀にではあるが報告されている。今回われわれはこのような経過を示した特異なpost-traumatic amnesiaの3例を経験したので,文献的な考察を含めて報告したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら