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文献詳細

雑誌文献

精神医学21巻10号

1979年10月発行

文献概要

研究と報告

異所性松果体腫瘍の精神症状

著者: 川原隆造1 挾間秀文1 譜久原朝和1 竹下久由1 市川雅己1 二宮哲博2 浅川知子2

所属機関: 1鳥取大学医学部神経精神科 2鳥取大学医学部第三内科

ページ範囲:P.1111 - P.1116

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I.はじめに
 視交叉部異所性松果体腫瘍は尿崩症,視交叉部症候群および汎下垂体機能低下症のtriasを呈し,視床下部などの周辺組織に浸潤し,粗大な病変を形成するclinical entityとして報告されている。本疾患では内分泌障害が強いといわれており8),また,視床下部は情動表出と深い関係があることから,本疾患は精神医学的にも重要である。
 滝本ら(1976)23)はこの疾患について粗野,無作法,攻撃性などの精神症状について報告しているが,著者らも多彩な精神症状を呈した症例を経験したので本症例の精神症状ならびに神経内分泌学的所見について報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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