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特集 精神分裂病の生物学
精神分裂病の臨床遺伝—境界域の問題を中心として
著者: 堺俊明1
所属機関: 1大阪医科大学神経精神科
ページ範囲:P.1155 - P.1163
文献購入ページに移動I.はじめに
精神分裂病(以下分裂病と記す)の遺伝研究については従来多くの報告がある。その中でも現在興味深い問題として境界域に関する遺伝研究がある。ところで分裂病の境界域としては,分裂病と躁うつ病,てんかん(真性)などの他の内因性精神病との境界域のほか,分裂病と神経症との境界域の2つが問題となる。ここではかかる境界域の問題について従来われわれが行なってきた臨床遺伝学的研究,ことに家系調査ならびに双生児研究の調査結果について述べる。
精神分裂病(以下分裂病と記す)の遺伝研究については従来多くの報告がある。その中でも現在興味深い問題として境界域に関する遺伝研究がある。ところで分裂病の境界域としては,分裂病と躁うつ病,てんかん(真性)などの他の内因性精神病との境界域のほか,分裂病と神経症との境界域の2つが問題となる。ここではかかる境界域の問題について従来われわれが行なってきた臨床遺伝学的研究,ことに家系調査ならびに双生児研究の調査結果について述べる。
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