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文献詳細

雑誌文献

精神医学21巻11号

1979年11月発行

文献概要

研究と報告

両側聴神経腫瘍例にみられた筋活動を伴うREM期

著者: 磯野五郎1 石井弘一2 柴田嘉之3 星昭輝4

所属機関: 1大泉病院 2国立埼玉病院精神科 3国立埼玉病院脳外科 4慶応義塾大学精神神経科

ページ範囲:P.1221 - P.1228

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I.はじめに
 いわゆる筋活動を伴うREM期は,これまでにも動物実験3,6,7)をはじめとして様々な疾患で観察され報告されている。それらの疾患のうち主なものは,慢性のアルコールや薬物中毒2,15〜18,20),ナルコレプシー5,9,13),本態性パーキンソン病10),脳幹の腫瘍例1)などである。本邦では,これらのうち後二者についての報告はないようである。
 今回,われわれはてんかんとして治療していたvon Recklinghausen病に両側の聴神経腫瘍を合併した例で,終夜睡眠ポリグラム上筋活動を伴うREM期20)を呈した1例を経験した。そこで,この特異なポリグラムを呈する状態を,これまでに報告された動物実験や種々の疾患におけるものと比較検討したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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