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短報
てんかん患者の結婚について
著者: 田中雄三1 梅沢要一1 川原隆造1 宮本慶一1 挾間秀文1 上田肇2
所属機関: 1鳥取大学医学部神経精神医学教室 2国立療養所鳥取病院
ページ範囲:P.1235 - P.1237
文献購入ページに移動てんかん患者の結婚状態については,すでにわが国でもいくつかの調査報告がなされている1〜3,5,7)。てんかんは薬物により比較的簡単に発作を抑止することができるため重篤な脳器質障害を伴わない限り,結婚に際してそれほど障害にならない疾患と言うことができる。しかしながらてんかんに対する社会的偏見は依然として強く,また慢性疾患であるため持続的服薬が必要であり,治癒の見通しが不明なこと,各種抗てんかん薬による催奇性や優生上の問題などがからんで,てんかん患者の結婚に際し困難を生じることも事実である。また,てんかんはいわゆる「結婚適齢期」以前に発病するものが多く,実際臨床場面においても患者や家族から結婚相談を受けることが少なくない。
今回,著者らは,てんかん患者の結婚状態について一実態調査を行なったので,その概略を報告する。
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