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文献詳細

雑誌文献

精神医学21巻11号

1979年11月発行

文献概要

古典紹介

Ph. Chaslin—Groupe Provisoir des Folies Discordantes〔Éléments de Sémiologie et Clinique Mentales, Asselin et Houzeau édit., Paris, p. 772-p. 838, 1912〕—第2回

著者: 小泉明1

所属機関: 1弘前大学医学部精神科神経科

ページ範囲:P.1239 - P.1255

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言語性不統一精神病(Folie discordante verbale)
 妄想型不統一精神病の少し脇にある型のものを置くことができると思うが,それはいわゆる妄想を持ってはおらず,極度の言語性支離滅裂を示すものである。さらに,妄想型の妄想は,確かに深いものか,そしてほとんど言語的な表現ではないのか? それが何であるにせよ,他の型の脇に取って置くことが私には興味深く思われた非常に純粋な言語性不統一病型をお目にかけたい。また支離滅裂さの比較的目立たない妄想を持った純粋さの少ない他の1例をも供覧したい。
 言語性精神不統一病。完全に支離滅裂な言語。人工的な数々の語。―Giv. ヴィクトール・アンリは42歳で1904年9月8日,ビセートル病院に入院した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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