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雑誌詳細

文献概要

研究と報告

口腔内,特に歯牙の異常感覚例について—セネストパチーの臨床補遺

著者: 伊東昇太1 宇内康郎1 植松俊彦1 内藤利勝1 広瀬信行1 釜谷園子1

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院精神神経科

ページ範囲:P.1301 - P.1307

Ⅰ.まえがき
 セネストパチーに関する報告は個別症例の紹介とともに総説9,30)としてまとあられ,当該領域の関心は広く,深い。研究は症状学そして疾病学的位置づけに向けられ,ほぼこの主題の発掘作業は枯渇したようにも思える。しかし皮膚内外の名状し難い苦訴を投げかける症例はあとを絶たず,治療の困難さもさることながら,病者をとりまく問題の多様であることを知らされる。われわれは口腔内,なかんずく歯牙をめぐる感覚異常さらに例外なく手術的侵襲すら受け,医師を転々としてやまない症例に接したので,あらためて問題点を取り上げ考察をすすめたく思う。

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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