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研究と報告
反復夢とてんかん発作
著者: 守田嘉男1 木下功2
所属機関: 1兵庫医科大学神経精神科学教室 2兵庫医科大学臨床心理学教室
ページ範囲:P.1329 - P.1334
文献購入ページに移動I.はじめに
ここに報告する症例は,反復して見る夢と同じ体験が,前兆,もうろう状態,および挿間性精神症状期に現われた,てんかんの1例である。
反復夢は多く不安夢であり,その内容は,夢見る人の生活史における心的葛藤を反映しているといわれる。本例は,このような心的葛藤が,生活史・家族史に関連しており,さらに,てんかん発作発現にも直接的に結びついているので,われわれは,このてんかん者の発作に関与している心理・社会的要因を具体的精確に記載し,その意義を考察する。
ここに報告する症例は,反復して見る夢と同じ体験が,前兆,もうろう状態,および挿間性精神症状期に現われた,てんかんの1例である。
反復夢は多く不安夢であり,その内容は,夢見る人の生活史における心的葛藤を反映しているといわれる。本例は,このような心的葛藤が,生活史・家族史に関連しており,さらに,てんかん発作発現にも直接的に結びついているので,われわれは,このてんかん者の発作に関与している心理・社会的要因を具体的精確に記載し,その意義を考察する。
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