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研究と報告
抗てんかん薬血清濃度の入院患者と外来患者間の差異
著者: 風祭元1 小原逸子1
所属機関: 1帝京大学医学部精神医学教室
ページ範囲:P.169 - P.172
文献購入ページに移動 抗てんかん薬を持続的に処方されているてんかん患者89名のDiphenylhydantoin(DPH)およびPhenobarbital(PB)の血清濃度を酵素免疫測定法および紫外部吸光光度法を用いて測定したところ,外来患者では入院患者に比べて,平均血清濃度,血清濃度/与薬量比の平均がいずれも有意に低値を示した。この差異の主な原因は,外来患者における不確実な服薬情況(drug deviation)にあるのではないかと推定され,抗てんかん薬の血中濃度の臨床的研究にあたっては,患者の服薬情況を正確に把握することが重要であることを痛感させられた。
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