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文献詳細

雑誌文献

精神医学21巻3号

1979年03月発行

文献概要

研究と報告

てんかん患者と職業

著者: 福島裕1 北條敬1

所属機関: 1弘前大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.261 - P.268

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I.はじめに
 欧米においては,すでにてんかん患者に対する組織的なリハビリテーションが進められ,その成果が報告されている1,2,6,7)。ひるがえって,わが国の現状をみると,これまでにいくつかの調査や研究10〜12,14)がてんかん患者の職業の実態や社会適応状況を報告してはいるが,これら患者に対するリハビリテーションについての論考はない。
 著者3)は,さきに,てんかん患者の社会適応状況をその結婚生活の面から検討し,そのなかで男子患者の場合,結婚には有職であることが密接に関係することを示した。勿論,このことはてんかん患者に限らず,非てんかん者ないしは健康者においてもいえることであろう。そして,一般に,職業の問題はより基本的に個人の社会適応状況を示す指標であると考えてよいであろう。そこで,今回,われわれはてんかん患者の職業面の問題を取り上げ,そこに見出される問題点の解明を試みるとともに,さらに,てんかん患者におけるリハビリテーションに関して考察を加えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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