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文献詳細

雑誌文献

精神医学21巻4号

1979年04月発行

研究と報告

脊髄造影術後,頭蓋内に造影剤が残存し,幻覚妄想状態を呈した2症例

著者: 内藤明彦1 和知学1 関郁夫2 中村忠男2

所属機関: 1新潟大学医学部精神神経科 2諏訪湖畔病院精神科

ページ範囲:P.415 - P.420

文献概要

 頭蓋内に脊髄造影剤の遺残がみられ,幻覚妄想状態を呈した2症例について報告した。両例とも脊髄造影術施行後に精神症状が発現し,発症年齢はともに40歳以降の遅発性症例であった。CTスキャンで症例1に脳萎縮が認められた。脳内に残存する造影剤がlipiodo1であると推定されたことから精神症状の発現と1ipiodolの脳内遺残との間に関連がある可能性について考察を行なった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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