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文献詳細

雑誌文献

精神医学21巻5号

1979年05月発行

特集 創刊20周年記念 第1部

精神医学への生化学の接近

著者: 柿本泰男1

所属機関: 1愛媛大学医学部精神神経医学教室

ページ範囲:P.465 - P.477

文献概要

I.はじめに
 精神医学における生化学的研究は予想外にその重みを増してきた。筆者は脳の生化学の研究はしてきたが,精神病と生化学とを結びつけようとする試みは未だ早すぎると思っていたし,その方向の研究にはむしろ批判的であった。ところが,最近になって,比較的着実な成果が挙り始めている。それは治療に貢献するところまでには距離があるとはいえ,精神医学の進歩の道すじに,明確な足跡を後に残すものとなろう。
 この小編で筆者は専門的な生化学的研究を述べるつもりはない。一般的な精神科医--その中には生化学嫌いの人も多いことを念頭において--に大まかな流れと,意味とを解っていただくことを目的として書き綴ってゆきたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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