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研究と報告
抗てんかん剤Acetazolamideの血中濃度に関する研究
著者: 乾正1 頼藤和寛1 東均1 西村健1 畑田尚哉2
所属機関: 1大阪大学医学部精神医学教室 2大阪府立金剛コロニー臨床検査室
ページ範囲:P.551 - P.558
文献購入ページに移動近年てんかんの治療は抗てんかん剤の血中濃度を測定しながらより合理的に行なわれるようになってきた。わが国でも1968年頃からガスクロマトグラフィーを用いる測定法が開発され多くの抗てんかん剤の血中濃度の定量が可能となり,治療有効量や副作用発現量などに関する知識が集積されつつある。そして最近これらの血中濃度の定量が臨床検査の一つとしてルーチン化される気運にある。
抗てんかん剤のうちで,生体内における酵素阻害が明確に知られている点で特異な位置を占める薬剤に炭酸脱水酵素阻害剤がある。わが国では現在,acetazolamide(Diamox)とsulthiame(Ospolot)が臨床に繁用されているが,この両者に関してはまだ,体系的な血中濃度の検討は行なわれていない。
今回われわれはpH-changing法を用いてacetazolamideの血中濃度の定量を行ない,若干の知見を得たので報告する。
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