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研究と報告
入眠時幻覚を動機として憑依状態を呈した1例について—祈祷性精神病(森田)理解への一寄与
著者: 関根義夫1
所属機関: 1国立武蔵療養所
ページ範囲:P.881 - P.887
文献購入ページに移動 1)入眠時幻覚を動機とし,義姉の宗教的暗示により愚依状態を呈した28歳独身女性の1例を報告した。
2)憑依現象は,その発生にシャーマン文化の存在が濃厚に関係しており,この文化圏では,この現象は病的状態とは考えられていないため,憑依現象を呈する人は,「病識」を持つことの困難な場合のあることを述べ,本例においても,これにより説明した。
3)元来,憑依状態を呈しやすい要因として問題とされてきた知能あるいは批判力欠如は,必ずしもその必要条件ではないことにも言及した。
2)憑依現象は,その発生にシャーマン文化の存在が濃厚に関係しており,この文化圏では,この現象は病的状態とは考えられていないため,憑依現象を呈する人は,「病識」を持つことの困難な場合のあることを述べ,本例においても,これにより説明した。
3)元来,憑依状態を呈しやすい要因として問題とされてきた知能あるいは批判力欠如は,必ずしもその必要条件ではないことにも言及した。
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