icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学21巻9号

1979年09月発行

文献概要

研究と報告

飲酒理由とアルコール乱用(その1)—愛隣地区単身労務者の調査から

著者: 小杉好弘1 辻本士郎1 益本佳枝1 田中美苑2

所属機関: 1大阪市立大学医学部神経精神医学教室 2浜寺病院

ページ範囲:P.963 - P.970

文献購入ページに移動
I.はじめに
 いうまでもなく,過剰飲酒はアルコール中毒者にとって必須の条件であり,その飲酒理由は抗しがたい強迫的な欲求とされている。
 このような病者の飲酒理由は飲酒の初期の頃からすでに何らかの特徴を示すものなのか,またその疾病の過程でどのように変化するものなのか,こういった点の研究はアルコール中毒の診断や原因へのアプローチとして興味ある課題であり,また,予防の上からも重要と思われる。
 そこで,研究の手はじめとして,愛隣地区単身労務者を対象に,飲酒理由とアルコール乱用との関係,それらと性格とのかかわり合いなどについて調べ,若干の知見を得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?