文献詳細
研究と報告
Paroxysmal Kinesigenic Choreoathetosisの精神医学的側面—7症例の経過観察から
著者: 川原隆造1 田中雄三1 上田肇1 与儀英明1
所属機関: 1鳥取大学医学部神経精神医学教室
ページ範囲:P.999 - P.1005
文献概要
運動によって誘発される発作性の不随意運動(paroxysmal kinesigenic choreoathetosis)についてはGowers(1901)5)がreflex epilepsyとして報告したが,その後,家族性発生がみられることからfamilial paroxysmal choreoathetosis17)と命名され錐体外路系疾患群に属すると考えられた。以来,本疾患に関してはてんかん性のものかあるいは単なる錐体外路系疾患群に属するものかについて未だに論議が続けられている2,3,8,10)。
著者らは,5年間以上経過観察した7例を通じて,本疾患の症状発現に関する精神的因子と治療上注意すべき精神医学的問題点について検討したので報告する。
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