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文献詳細

雑誌文献

精神医学22巻1号

1980年01月発行

文献概要

短報

自閉性障害児に対するCa-Hopantenateの効果

著者: 岡田隆介1 佐々木高伸2

所属機関: 1広島市心身障害児福祉センター精神神経科 2広島市民病院神経科

ページ範囲:P.89 - P.91

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I.はじめに
 GABA類縁物質のうちCa-Hopantenateは,強い脳興奮抑制作用があり,脳組織にも生理的に存在することが西沢ら1,2)によって報告され,ブドウ糖の脳内とり込み増加作用,大脳皮質のブドウ糖代謝促進作用があるとされている。臨床的には,大野3,4),有泉5)らにより,精神発達遅滞,脳炎後遺症等の多動,注意力低下に対する効果や,基礎波のnormalization3,4,6)が報告されている。
 われわれは,同じく多動,注意力低下,言語発達遅滞を呈する自閉性障害児を対象として,Ca-Hopantenateを投与し,合わせて,精神発達遅滞児群,器質性多動児群非投与自閉性障害児群との比較検討をした。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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