icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学22巻10号

1980年10月発行

古典紹介

Albert Pitres—Etude sur l'Aphasie chez les Polyglottes (Revue de medecine. 15:873-899, 1895)—第2回

著者: 渡辺俊三1 佐藤時治郎1 一之瀬正興2

所属機関: 1弘前大学医学部神経精神科 2弘前大学教養部

ページ範囲:P.1101 - P.1112

文献概要

失語症による症状の分析
 話しことばの理解--患者はフランス語およびガスコーニュ方言で言われたことはすべて完全に理解した。しかし,イタリア語,スペイン語,英語,アラビア語で言われたことは何も理解せず,最も日常的で最も簡単な文章,たとえばGood morningとかCome sta ellaでさえも理解しえなかった。しかし,彼の前でこれらの言語のうち一つを使うと,英語かイタリア語かアラビア語で話されたことは判別しながらも,その意味は全く理解していなかった。
 単語と音の復唱--フランス語,アラビア語,英語などの単語の復唱は,彼の前で発音してみせると難なくできた。全然,意味のない,またいかなる慣用語句でもない音でも,同じように復唱できた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら