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文献詳細

雑誌文献

精神医学22巻11号

1980年11月発行

特集 Butyrophenone系抗精神病薬の臨床精神薬理学

Haloperidol使用の実態と問題点

著者: 宮腰孝1 大熊輝雄1

所属機関: 1東北大学医学部精神医学教室

ページ範囲:P.1179 - P.1191

文献概要

I.はじめに
 ブチロフェノン系抗精神病薬がフェノチアジン系抗精神病薬と並んで,今日の精神分裂病治療薬の主流をなしていることに異論はないと考えられるが,両系の薬剤の臨床薬理学的差異や,臨床効果上の特性などが良く理解されて使い分けられているかは疑問である。精神障害者に対する薬物療法に反省が加えられている時期でもあり,薬物使用の実態を把握しておくことは,薬物療法の問題点を浮きぼりにしたり,かくれた効用を拾いあげうることなどから極めて重要なことと思われる。
 今回,大日本製薬の企画で,ブチロフェノン系抗精神病薬として代表的なhaloperidol(Serenace)の使用状況について,全国的な実態調査が実施されたが,その立案,解析に参画することができたので,とりまとめて報告したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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