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特集 Butyrophenone系抗精神病薬の臨床精神薬理学
比較試験からみたHaloperidolの臨床評価
著者: 三浦貞則1
所属機関: 1北里大学医学部精神科
ページ範囲:P.1193 - P.1200
文献購入ページに移動I.はじめに
Haloperidolは,わが国を含めた世界の多くの国で今日最も繁用される抗精神病薬のひとつであり,精神分裂病を中心とする精神科臨床において,その有用性は疑いのない事実である。しかし,他の薬物との比較における臨床特徴や具体的な適用上の問題となるとさまざまな見解があり,普遍性のある解答が必ずしも十分に得られているわけではない。そこで,これまでに発表された内外の比較試験の成績を分析し,この薬物に対する臨床評価がどの程度まで明らかにされ,どのような問題点が残されているかを考察することにした。
Haloperidolは,わが国を含めた世界の多くの国で今日最も繁用される抗精神病薬のひとつであり,精神分裂病を中心とする精神科臨床において,その有用性は疑いのない事実である。しかし,他の薬物との比較における臨床特徴や具体的な適用上の問題となるとさまざまな見解があり,普遍性のある解答が必ずしも十分に得られているわけではない。そこで,これまでに発表された内外の比較試験の成績を分析し,この薬物に対する臨床評価がどの程度まで明らかにされ,どのような問題点が残されているかを考察することにした。
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