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文献概要
特集 向精神薬をめぐる最近の諸問題
Neuropeptideと精神医学
著者: 金戸洋1
所属機関: 1長崎大学薬学部薬物学教室
ページ範囲:P.221 - P.230
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精神機能,意識あるいは心的状態とその結果としての行動を内因性の化学物質の作用としてとらえようとの試みは,近年,急速に発展しつつある研究分野ということができる。
従来,特定の腺で産生され,血流によって運ばれて他の組織または細胞に作用してその機能レベルを促進または抑制するものとされてきたホルモンが,視床下部—脳下垂体系ホルモンの研究を中心に神経内分泌学へと発展した。
精神機能,意識あるいは心的状態とその結果としての行動を内因性の化学物質の作用としてとらえようとの試みは,近年,急速に発展しつつある研究分野ということができる。
従来,特定の腺で産生され,血流によって運ばれて他の組織または細胞に作用してその機能レベルを促進または抑制するものとされてきたホルモンが,視床下部—脳下垂体系ホルモンの研究を中心に神経内分泌学へと発展した。
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