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文献詳細

雑誌文献

精神医学22巻3号

1980年03月発行

文献概要

研究と報告

健忘症状群と複雑部分発作を呈した両側視床腫瘍の1例

著者: 大山繁1 丸野陽一1 南竜一1 益満務2

所属機関: 1熊本大学医学部神経精神科教室 2熊本大学医学部脳神経外科

ページ範囲:P.299 - P.307

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 抄録 症例は17歳の女子。意識減損発作,感情発作,自動症などの多彩な複雑部分発作(広義の精神運動発作)と健忘症状群を主徴とし,神経症状が極く軽微であった両側視床腫瘍の1臨床例を報告した。
 腫瘍による両側視床障害と健忘症状群および複雑部分発作との関連について,文献的に検討を行ない,本例にみられた上記症状はともに視床,とくに背内側核障害の役割が重要と考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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