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文献詳細

雑誌文献

精神医学22巻7号

1980年07月発行

文献概要

研究と報告

徐波睡眠が欠如した遅発性Lennox-Gastaut症状群

著者: 磯野五郎1 横山尚洋2 村上雅昭2 原常勝3

所属機関: 1磯野神経科 2大泉病院 3慶応義塾大学医学部精神神経科

ページ範囲:P.759 - P.767

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 抄録 17歳時に大発作(GM)で発症した遅発性Lennox-Gastaut症状群患者(現年齢32歳)に終夜睡眠ポリグラムを施行したところ,SNREMが欠如しているのを見出した。臨床発作はGMの他に強直発作や非定型欠神,脱力発作などが認められ,脳波ではdiffuse slow spike and waveやrapid rhythm,recruiting rhythmがみられた。治療には極めて抵抗性であり,知能指数は75前後である。一方,SNREMが欠如しているにも拘わらずSREMはポリグラム的にも,出現様式においても特記すべき異常はなかった。
 この例について,はじめにてんかんの面からこれまでの遅発例の報告と比較検討し,次いで,その特異な睡眠について考察を行なった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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