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文献詳細

雑誌文献

精神医学22巻9号

1980年09月発行

動き

「青年期精神医学研究会」の印象

著者: 馬場謙一1

所属機関: 1群馬大学教育学部

ページ範囲:P.1017 - P.1019

文献概要

 去る4月12日,大阪市ロイヤルホテルにおいて,大阪大学精神科の思春期外来創設15周年を記念して,青年期精神医学研究会が開催された。創設は,昭和39年ということなので,実際には16周年に当たるわけであるが,この領域のパイオニアとしての,想像される多くの困難をのり越え,先にわが国最初の青年期精神医学のモノグラフを上梓し,さらに着実な臨床経験をつみ重ねて今日を迎えられたスタッフの方々に対して,心からお祝いの言葉を申し上げたい。
 本研究会の趣旨には,草創期の長い苦労の後で,ようやく一息つける地点に立って,これまでの足どりを回顧し,将来を展望しておきたいという意図がこめられていたのは当然であろうが,もう一つには,司会の一人清水将之氏が開会の辞で述べたように,これまで青年期精神医学が必ずしも正当な位置を与えられてこなかった「わが国の精神医学会に敢て一石を投じたい」という切実な願望もまたこめられていた,といえそうである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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