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E. Horn(1774-1848)の医療活動とその理論的背景—精神病治療史への補遺
著者: 伊東昇太1
所属機関: 1昭和大学藤が丘病院精神神経科
ページ範囲:P.73 - P.80
文献購入ページに移動 抄録 「初期精神医学」(M. Schrenk)時代の精神科医E. Hornの人となりと彼によるBerlin,Charite綜合病院精神科病棟の医療活動について述べた。
様々の拘束器具(Darwinの拘束椅子,Coxの振動板)や生活指導に触れ,その治療原理がM. Herzの「めまい」,Reil-Hübnerの「coenesthesis」にあることを詳論した。
なおBerlinの精神医学の歩みがHornに始まり,Charitéでの医療の創始者が彼であることを論じた。
彼の活動は12年間の勤務にかかわらず,強制退職に終っている。この理由は治療器具の乱用にあったわけで,これはテクノクラートによる技術や機械優先の弊害とみるべきで,Hornはその運命を歩んだ,と強調した。
様々の拘束器具(Darwinの拘束椅子,Coxの振動板)や生活指導に触れ,その治療原理がM. Herzの「めまい」,Reil-Hübnerの「coenesthesis」にあることを詳論した。
なおBerlinの精神医学の歩みがHornに始まり,Charitéでの医療の創始者が彼であることを論じた。
彼の活動は12年間の勤務にかかわらず,強制退職に終っている。この理由は治療器具の乱用にあったわけで,これはテクノクラートによる技術や機械優先の弊害とみるべきで,Hornはその運命を歩んだ,と強調した。
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