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特集 失行
シンポジウム「失行」によせて
著者: 大橋博司1
所属機関: 1京都大学医学部精神神経科
ページ範囲:P.970 - P.970
文献購入ページに移動 1980年9月6,7両日にわたって京都で行われた第4回神経心理学懇話会のシンポジウムには「失行」“Apraxia”がとりあげられた。
わが国における失行に関するモノグラフといえば,秋元「失行症」(1935),大橋「失語・失行・失認」(1960),同「臨床脳病理学」(1965)があるが,その後はいくつかの総説と散発的な症例報告に止まり,今回のように失行の諸問題を種々の視点から集中的にあつかったことは久しくなかったのではないかと思う。ここ数年来,「神経心理学」“Neuropsychology”の術語の定着と共に,わが国においてもこの方面への関心が急速に広がっていることもあって,約200名を超える出席者を京都に集めえたことも,ささやかな懇談会の主催者の予想を上まわる何よりの喜びであった。
わが国における失行に関するモノグラフといえば,秋元「失行症」(1935),大橋「失語・失行・失認」(1960),同「臨床脳病理学」(1965)があるが,その後はいくつかの総説と散発的な症例報告に止まり,今回のように失行の諸問題を種々の視点から集中的にあつかったことは久しくなかったのではないかと思う。ここ数年来,「神経心理学」“Neuropsychology”の術語の定着と共に,わが国においてもこの方面への関心が急速に広がっていることもあって,約200名を超える出席者を京都に集めえたことも,ささやかな懇談会の主催者の予想を上まわる何よりの喜びであった。
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