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文献詳細

雑誌文献

精神医学23巻10号

1981年10月発行

文献概要

特集 失行

構成失行—その概念と左,右半球損傷例の差異について

著者: 久保浩一12

所属機関: 1埼玉医科大学第3内科 2埼玉医科大学神経内科

ページ範囲:P.1007 - P.1012

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I.はじめに
 構成失行constructional apraxiaは,Kleist(1912)によって他の失行症から分離され,以後,独立の失行型として認められて来た。しかし,現在では構成失行という用語はKleistが用いたときよりも広い意味に使われている。また,Kleist(1922/1934)1)は構成失行の責任病巣として左頭頂葉後部を重視していたが,PatersonとZangwill(1944)2)の研究は右半球の損傷によっても構成失行が起こることを示し,以後の研究は左,右半球損傷による構成失行に差異があるか否かに集中することになった。
 本稿では,これらの点を中心に,主要な文献について考察してみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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