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文献詳細

雑誌文献

精神医学23巻10号

1981年10月発行

文献概要

特集 失行

急性一酸化炭素中毒における構成行為障害とその周辺症状—特に計算障害と時計時間失認

著者: 志田堅四郎1

所属機関: 1大牟田労災病院神経内科

ページ範囲:P.1013 - P.1017

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I.はじめに
 構成行為は記憶による形態の想起か,または外空間に存在する形態の再構成行為の両者を意味する。外空間にある形態の再構成行為は外空間の認知の程度とからみあい,認知の二次的表現か,否かは認知自体の存在を別に検討することによって,その関与を多少とも計り知ることができる。しかし記憶による形態の再構成は自発画の欠如をもって表現され,その本質を見極めることには困難がある。
 本稿では構成行為に伴う周辺症状としての特に計算障害と時計時間認知障害とをとりあげて,描画行為での自発画と模写との関連から,自発画の障害の意味を考えることにした。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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