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文献詳細

雑誌文献

精神医学23巻12号

1981年12月発行

文献概要

研究と報告

断眠後の回復夜の睡眠段階の変化

著者: 蓮沢浩明1 中沢洋一1 坂本哲郎1 松崎恵子1 今任信彦1

所属機関: 1久留米大学医学部精神科

ページ範囲:P.1259 - P.1263

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 抄録 10名の健康な成人に1夜の断眠を行って,回復夜の睡眠段階の変化を次にのべる2つの場合で比較した。1つは回復夜の睡眠時間を制限しないで,自然に覚醒するまで記録した全記録について分析し(非制限法),他の1つは,基準夜のそれと等しく制限した睡眠時間内の記録を分析した(制限法)。また,全ての唾眠段階について,基準夜に対する断眠後の増加率や減少率を指標にして,2つの方法が対象にした睡眠構造の違いも比較してみた。
 第1回復夜の非制限法と制限法で得られた各睡眠段階の相対値を基準夜のそれと比較すると,REM睡眠だけが非制限法と制限法で異なり,前者では変化がなく,後者では減少していた。
 第1回復夜の各睡眠段階の増加率もしくは減少率と基準夜の値の間には,非制限法ではいずれも相関関係がみとめられたが,制限法では段階SWSにだけ相関がみとめられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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