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研究と報告
てんかん患者の電解質異常(Ⅱ)—てんかん患者の血液放置において観察された血球内外の電解質変動異常
著者: 武井満1 関章司2
所属機関: 1東京都立府中療育センター 2三枚橋病院
ページ範囲:P.153 - P.159
文献購入ページに移動そこで血液を採血後血清分離せず放置すると血球内外で電解質の移動がおこる現象を利用して,てんかん患者の細胞内外における電解質動態とその機構について検討した。その結果,てんかん患者は血球外のCaが低下しているばかりでなく血球内のCa代謝についても異常が推定された。更にNaとKの双方の能動輸送に関与するエネルギーの異常が推定され,そのひとつとしてNa+-K+-ATPaseの活性の促進が考えられた。以上のことを抗てんかん剤の作用機序と副作用という観点から考察し,臨床症状に及ぼす影響との関連について論じた。
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