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研究と報告
感覚性失語をきたし,神経原線維変化を伴ったPick病の1例
著者: 石野博志1 須藤浩一郎2 今岡信夫1 菅野紘1 光信克甫1
所属機関: 1島根医科大学精神医学教室 2土佐病院
ページ範囲:P.277 - P.283
文献購入ページに移動症例は死亡時49歳の男子。42歳頃より痴呆が始まり,錯語を主とする感覚性失語や滞続言語が認められた。剖検で前頭,側頭葉に葉性萎縮があり,左Tlも萎縮していた。顕微鏡的にはPick病の所見に加え,神経原線維変化が全大脳皮質に存在し,偽石灰の沈着も大脳皮質,基底核,小脳に認めた。老人斑は認めなかった。
類似の文献例と比較し,本例の感覚性失語と脳病理所見について若干の考察を加えた。
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