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文献詳細

雑誌文献

精神医学23巻5号

1981年05月発行

文献概要

巻頭言

不器用な精神病理学を

著者: 高柳功1

所属機関: 1有沢橋病院

ページ範囲:P.424 - P.425

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 私の恩師,西丸四方先生は,近頃の精神病理の論文はよくわからないと嘆かれる。「頭が惚けてしまって」と,やや自嘲気味にいわれるが,あいかわらずのお仕事ぶりをみていると,とても言葉通りには受けとれない。むしろ西丸先生一流の痛烈なアイロニーがこめられているように聞こえる。
 精神病理学は「臨床的ファクトにもとづいて考えられ,かつ臨床というプラクシスの場へ返球できるような病理学」(笠原 嘉)でなければならず,本来は臨床に密着した学問である。それがいつの間にかむずかしくわかりにくい学問になってしまった。西丸先生と同感である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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