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文献詳細

雑誌文献

精神医学23巻6号

1981年06月発行

文献概要

動き

長崎大学医学部精神神経科のWHOの機能精神病に関する協力センター開所式及び記念講演会に出席して

著者: 保崎秀夫1

所属機関: 1慶応大学医学部精神神経科学教室

ページ範囲:P.626 - P.627

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 かねてより高橋良教授を中心に藤井薫助教授,中根允文講師をはじめ長崎大学医学部精神神経科教室をあげてWHOの活動に協力・参加していたのは周知の事実であるが,その成果を評価され,1979年8月31日WHOより正式に機能精神病に関する協力センターとして指定され,1981年2月26日,27日の両日にわたってその開所式と記念講演会が長崎大学医学部で行われた。折しもローマ法王ヨハネ・パウロ2世の来崎と,吹雪という状況であったが,国内外の研究者を多数迎えて盛大に行われた。
 第一日(2月26日)午前中は,諮問委員会(国際,国内,地域の諮問委員よりなる)が開催され,D. E. Stromgren,Prof. H. Hafner,Dr N. Sartorius,Dr. G. L. Klerman(以上国際),秋元,土居,猪瀬,井上,加藤(正),大熊,櫻井,島薗,壹,保崎(以上国内)の各委員,福見(長崎大学長),須山(同医学部長),川嶋(県保健部長)(以上地域)の各委員に,中島宏WHO西太平洋地域事務局長,Dr A. Marsella,Prof. N. N. Wig,Dr Y. Shen,厚生省から篠崎,川口両氏が加わりセンター長高橋教授の流暢な英語と軽妙な司会で長崎大学精神科の今日までの活動状況と最近の成果について説明と質疑があり,「精神分裂病と悪性腫瘍との関係(女性分裂病者の乳癌併発率が一般女性より高率というデータ)などについて意見が交された。当日午後は開所記念式が長崎大学医学部原爆復興記念講堂で行われ,中島宏博士の記念講演,厚生省,長崎大学,県及び市関係者の祝詞のあと,Dr. N. Sartorius(WHO精神衛生部長)により長崎大学医学部精神神経科がWHOの協力センターとして選ばれるにいたった所以を中心に基調講演を行い,そのあと病院前庭でWHO旗の掲揚式が行われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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