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研究と報告
青少年の関係念慮及び類似症状について—自我境界と年齢
著者: 阿部和彦1 増井武士1
所属機関: 1産業医科大学精神医学教室
ページ範囲:P.721 - P.724
文献購入ページに移動 抄録 自我境界が小児の成長にともないどのように確立されてゆくかを調査するために,小学校5年生から大学4年生までの男女合計2,500名について,関係念慮などがどの程度に認められるかを無記名のアンケートにより調査した。
「自分の視線,におい,顔つきや姿で,近くにいる人が迷惑そうなそぶりをする」,「自分の頭の中で考えたことが,しゃべらなくてもすぐ人に知られる」のような関係念慮やその類似症状,合計5項目のそれぞれでは,11〜16歳の期間で5%またはそれ以上に認められ,その後の年齢で急激な減少が認められた。またこれらの症状のいずれかをもっている人々の割合は,11〜16歳では22〜25%を保ち,「この後の年齢で同様に急激な減少が認められた。
したがって,上記の有症率の推移から考えると,自我境界が21〜23歳の状態に近くなるのは17歳以後であると推定される。
「自分の視線,におい,顔つきや姿で,近くにいる人が迷惑そうなそぶりをする」,「自分の頭の中で考えたことが,しゃべらなくてもすぐ人に知られる」のような関係念慮やその類似症状,合計5項目のそれぞれでは,11〜16歳の期間で5%またはそれ以上に認められ,その後の年齢で急激な減少が認められた。またこれらの症状のいずれかをもっている人々の割合は,11〜16歳では22〜25%を保ち,「この後の年齢で同様に急激な減少が認められた。
したがって,上記の有症率の推移から考えると,自我境界が21〜23歳の状態に近くなるのは17歳以後であると推定される。
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