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研究と報告
本邦におけるMichigan Alcoholism Screening Test(MAST)の検討
著者: 三田村幌1 山家研司1 岡本宜明1 小片基2
所属機関: 1旭山病院 2北海道精神衛生センター
ページ範囲:P.903 - P.911
文献購入ページに移動(1)MASTの抽出しようとしているAlcoholism概念は今日の依存概念を軸とした考え方とやや異っている。
(2)抽出されているのはself-identifiedされたalcoholicが主になり,denialによってfalse negativeを生じる可能性は否定できない。
(3)質問は主にアルコールに関連したsocial disabilitiesとphysical disabilitiesであり,依存の直接的徴候である諸症状の質問が必ずしも充分でない。
(4)テストの実施は自己記載法が実用的であり,他の方法に較べて大きな差を認めない。家族に問う方法も信頼できる。
(5)選別基準および加重点について本邦のMASTの結果は一応の有効性を得ているが,実用上,技術上なお検討を要する。
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