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H. Lissauer—精神盲の1症例とその理論的考察—第1回
著者: 波多野和夫13 浜中淑彦2
所属機関: 1大阪赤十字病院精神神経科 2京都大学医学部精神医学教室 3Abt. Neurologie der Rheinisch-Westfälischen Technischen Hochschule Aachen
ページ範囲:P.93 - P.106
文献購入ページに移動Wilbrandの著書以来,精神盲の特殊な問題に対する詳細な臨床的研究は私の知る限りでは公表されていない。しかし近縁領域たる読字障害や書字障害,あるいは半盲や失語の関連については多くの著者によって専門的研究が行われている。私はここでBrandenburg原注3),Batterham原注4),Bruns und Stoelting原注5),Freund原注6)の研究を挙げておく。さらに「失行と失語」という表題の下に精神盲の症状をも考察したAllen Starrの研究も知られているが細部に渡る詳細な観察が行われたわけではない。
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