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喫煙に関する精神薬理学的研究:最近の進歩
著者: 宮里勝政1
所属機関: 1浜松医科大学精神神経医学教室
ページ範囲:P.1152 - P.1161
文献購入ページに移動Ⅰ.緒言
喫煙の身体的有害作用が多くの研究により明らかになり,禁煙キャンペーンが各国で行われている。その有害作用を知り,あるいは喫煙に基づく身体疾患があるため禁煙を試みるが,容易に達成できない事実がある。
なぜヒトはタバコを喫うのか。この疑問は16世紀に新大陸開発者達によって,西洋文明の中へタバコが導入されてから続いている。種々の強力な宗教的および法的規制は,その使用を抑制するのに効果的ではなかった12,76)。
喫煙の身体的有害作用が多くの研究により明らかになり,禁煙キャンペーンが各国で行われている。その有害作用を知り,あるいは喫煙に基づく身体疾患があるため禁煙を試みるが,容易に達成できない事実がある。
なぜヒトはタバコを喫うのか。この疑問は16世紀に新大陸開発者達によって,西洋文明の中へタバコが導入されてから続いている。種々の強力な宗教的および法的規制は,その使用を抑制するのに効果的ではなかった12,76)。
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