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古典紹介
Pierre Janet—迫害妄想における諸感情—第1回
著者: 加藤敏1 宮本忠雄1
所属機関: 1自治医科大学精神医学教室
ページ範囲:P.1237 - P.1248
文献購入ページに移動 迫害妄想患者で一次的傾性(tendances primaires)がほとんど変容していないとすると,多分,本質的障害はこれらの傾性の機能調節に見いだされるだろうし,それは感情(sentiments)という形で現われることになる。事実,われわれがさまざまな精神障害のこうした解釈に成功するのは,こんにちごく一般的に認められる感情の変容をとおしてなのである原注1)。
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