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特集 アルコール依存症の精神医学—東京都精神医学総合研究所 第10回シンポジウムから
アルコール依存症候群と病態生理
著者: 小片基1
所属機関: 1北海道立精神衛生センター
ページ範囲:P.1291 - P.1301
文献購入ページに移動I.はじめに
アルコールに関連した医学用語は混乱したまま使用されている。この傾向が近い将来,完全に異論がないほどに整理されるとは思われない。そこで,小論をすすめるにあたり,日本アルコール医学会用語委員会による中間報告18)の要点を表1にまとめておく。筆者はここで,alcoholismをアルコール症,alcohol-related disabilitiesをアルコール関連障害,withdrawal syndromeを離脱症候群という訳語を用いて記述をすすめたい。
第10回精神研シンポジウムで筆者に与えられた課題はアルコール依存症の症状と病態生理であった。今回,その時の口演内容にいささか加筆してまとめるに際して,後述する理由から,「アルコール依存症候群と病態生理」と表題の変更を行った。
アルコールに関連した医学用語は混乱したまま使用されている。この傾向が近い将来,完全に異論がないほどに整理されるとは思われない。そこで,小論をすすめるにあたり,日本アルコール医学会用語委員会による中間報告18)の要点を表1にまとめておく。筆者はここで,alcoholismをアルコール症,alcohol-related disabilitiesをアルコール関連障害,withdrawal syndromeを離脱症候群という訳語を用いて記述をすすめたい。
第10回精神研シンポジウムで筆者に与えられた課題はアルコール依存症の症状と病態生理であった。今回,その時の口演内容にいささか加筆してまとめるに際して,後述する理由から,「アルコール依存症候群と病態生理」と表題の変更を行った。
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