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短報
原発性全身痙攣発作の治療予後
著者: 久郷敏明1 森光淳介1 細川清2 平田潤一郎3 辻治憲4 中岡清人4
所属機関: 1国立岩国病院神経科 2岡山大学医学部神経精神科 3津山積善病院 4恵愛会柳井病院
ページ範囲:P.1368 - P.1371
文献購入ページに移動てんかんの予後規定因子として,発作型の相違および外因の存在が大きく影響することが知られている1,2)。とくに,外因が存在する場合,発作の転帰が難治となりやすいのみではなく,精神症状を合併することが多く,社会適応は不良となる傾向がある3,4)。ただし,この場合の予後は,てんかん自体の経過により規定されるというよりも,外因となった疾患そのものの後遺症状を反映している可能性が強く,このことが問題をさらに複雑にしている5)。
そこでこのたびは以上の視点から,外因の影響がなく,病態生理からも均一と考えられる発作型を対象に,より純粋なてんかんの治療予後規定因子を明らかにすることを目的として,原発性全汎発作とくに強直間代性全身痙攣発作を単一に示す症例を取り上げ,種々の角度から検討を加えた。
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