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文献詳細

雑誌文献

精神医学24巻2号

1982年02月発行

特集 リチウムの臨床と基礎—最近の話題

リチウムの副作用・中毒—心臓機能

著者: 中根允文1

所属機関: 1長崎大学医学部精神神経科学教室

ページ範囲:P.177 - P.185

文献概要

I.はじめに
 リチウム剤が躁うつ病の治療薬として,その地位を確立してすでに約20年経過し,本邦でも多年にわたる治験の結果1980年より一般に市販されるようになり,繁用されつつあることは周知のことである。リチウム剤の使用が増加するに伴い,各種の副作用や中毒作用が知られ,稀には重篤な非可逆性の副作用症例報告もみられるようになった。しかし,その多くは神経系,腎機能などに関するものであり,心血管系に関する報告はまだ少ない。そこで,著者の経験した心血管系ことに心電図学的にみた副作用について,文献的考察を行いつつ,報告したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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