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第2回パリ・ネッケール病院精神医学懇話会印象記
著者: 小泉明1
所属機関: 1弘前大学医学部精神科神経科
ページ範囲:P.338 - P.341
文献購入ページに移動 パリ15区にあるネッケール病院精神科教授Prof. Yves Pelicierの主催で精神医学懇話会Journées Psychiatriques de l'Hôpital Neckerが最初に開催されたのは,1979年の11月の下旬のことである。この時は,ちょうど,ハイデルベルクのProf. H. Tellenbachの著書"Melancholie"のフランス語版が,Prof. Y. Pélicierの監修によって出版されたお祝いの日に当り,「H. テレンバッハ・シンポジウム」Colloque H. Tellenbachという標題の下に,スペイン,ポルトガル,イタリア,フランスといった地中海諸国の精神科医たちが顔を揃え,ドイツの生んだ国際的精神病理学者を,フランスを中心とする地中海諸国の精神科医たちが,なごやかに取り囲み,あたかもゲルマン的ガイストと地中海的エスプリとの類い稀にして幸福な混交とでも言えるような光景が展開されたのである。
そして,その1年後の1980年11月21日と22日の両日にまたがり,今度は,Prof. Y. Pélicierのアルジェリア時代の恩師,マルセーユ大学精神科の前主任教授Prof. Jean Sutterを囲んだシンポジウムが「持続妄想の精神病理学」Psychopathologie des Délires Durablesというタイトルの下で開催されるに至ったのである。
そして,その1年後の1980年11月21日と22日の両日にまたがり,今度は,Prof. Y. Pélicierのアルジェリア時代の恩師,マルセーユ大学精神科の前主任教授Prof. Jean Sutterを囲んだシンポジウムが「持続妄想の精神病理学」Psychopathologie des Délires Durablesというタイトルの下で開催されるに至ったのである。
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