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特別講演
WHO International Pilot Study of Schizophrenia—その着想と意義
著者: 林宗義1
所属機関: 1ブリティッシュ・コロンビア大学精神科
ページ範囲:P.543 - P.564
文献購入ページに移動Ⅰ.IPSSの誕生と意義
加藤正明氏より,IPSS註1)が日本にも紹介されていたこと,PSE註2)という,研究上きわめて重要な道具が日本語にも翻訳されていることを知って心強く思った次第である。長崎大学の高橋良氏が第2次のIPSS 10ヵ年計画に参加されていることは御承知と思う。
これから,WHOのIPSSはどのように着想されたか,また,どのような意義があるかを主としてお話ししたいと思う。つまり,一体どうして私がこのようなことをやり出したかということ,これが将来の精神医学の発達,とくに国際的な精神医学の交流や比較文化精神医学の研究などにどれほどの意義をもつであろうかに主眼を置きたい。
加藤正明氏より,IPSS註1)が日本にも紹介されていたこと,PSE註2)という,研究上きわめて重要な道具が日本語にも翻訳されていることを知って心強く思った次第である。長崎大学の高橋良氏が第2次のIPSS 10ヵ年計画に参加されていることは御承知と思う。
これから,WHOのIPSSはどのように着想されたか,また,どのような意義があるかを主としてお話ししたいと思う。つまり,一体どうして私がこのようなことをやり出したかということ,これが将来の精神医学の発達,とくに国際的な精神医学の交流や比較文化精神医学の研究などにどれほどの意義をもつであろうかに主眼を置きたい。
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