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短報
ハロペリドールが著効を呈した病的笑いの2症例
著者: 佐久川肇1 上地弘一1
所属機関: 1琉球大学医学部附属病院精神科神経科
ページ範囲:P.654 - P.657
文献購入ページに移動I.はじめに
器質性脳障害の症状の一つとしてしばしば泣き・笑いをはじめとする情動の異常を呈することはよく知られており,その中枢機制についても多くの知見が得られている1〜7,9,11,13〜15)。しかしながら治療有効例の報告は極めて稀である8)。
著者らはこの度,脳動脈瘤破裂の術後に病的笑いをきたし,haloperidolが著効を呈した症例を経験したので報告し,病的笑いの中枢機制について検討を加える。
器質性脳障害の症状の一つとしてしばしば泣き・笑いをはじめとする情動の異常を呈することはよく知られており,その中枢機制についても多くの知見が得られている1〜7,9,11,13〜15)。しかしながら治療有効例の報告は極めて稀である8)。
著者らはこの度,脳動脈瘤破裂の術後に病的笑いをきたし,haloperidolが著効を呈した症例を経験したので報告し,病的笑いの中枢機制について検討を加える。
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