文献詳細
短報
文献概要
I.はじめに
器質性脳障害の症状の一つとしてしばしば泣き・笑いをはじめとする情動の異常を呈することはよく知られており,その中枢機制についても多くの知見が得られている1〜7,9,11,13〜15)。しかしながら治療有効例の報告は極めて稀である8)。
著者らはこの度,脳動脈瘤破裂の術後に病的笑いをきたし,haloperidolが著効を呈した症例を経験したので報告し,病的笑いの中枢機制について検討を加える。
器質性脳障害の症状の一つとしてしばしば泣き・笑いをはじめとする情動の異常を呈することはよく知られており,その中枢機制についても多くの知見が得られている1〜7,9,11,13〜15)。しかしながら治療有効例の報告は極めて稀である8)。
著者らはこの度,脳動脈瘤破裂の術後に病的笑いをきたし,haloperidolが著効を呈した症例を経験したので報告し,病的笑いの中枢機制について検討を加える。
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