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古典紹介
Josef Gerstmann—手指失認—自分の身体の位置づけの限局した障害—第1回
著者: 板東充秋1 杉下守弘2
所属機関: 1東京大学医学部神経内科 2東京都神経科学総合研究所臨床神経学部リハビリテーション研究室
ページ範囲:P.665 - P.670
文献購入ページに移動我々は自分の内に——十分意識してではなく,意識の中心からは外れたところで—自分の身体についてのいわば身体図式,Headの用語では姿勢模式(Postural model)を持っている。自分の身体の内的表象,誰もが持つ自分の身体的自我の空間像とはこのような意味に解されるべきである。この身体空間像はすぐれて視覚的だが,ある程度は触覚—運動覚的でもある。身体図式は,全体として「我々の身体性の意識の本質的土台」(Pick)を表わしている。
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