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文献詳細

雑誌文献

精神医学24巻7号

1982年07月発行

研究と報告

精神分裂病者の頭部CT所見—抗精神病薬服用量との関係(第2報)

著者: 譜久原朝和1 田中雄三1 挾間秀文1

所属機関: 1鳥取大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.723 - P.731

文献概要

 抄録 20歳から42蔵までの精神分裂病者47名(男31名,女16名)について頭部CT所見と抗精神病薬総服薬量との関係を調査した。CTの測定方法はGyldenstedらおよび岡本らの方法に準じた。まず,対象の全経過の総服薬量をCPZに換算し,男子については,100g「未満」,500g「未満」,500g「以上」の3群に分けてCT所見を比較した。女子については,500g「以上」,1,000g「未満」,1,000g「以上」の3群に分けてCT所見を比較した。次に同じ対象を,年齢,性別をマッチさせて総服薬量をCPZ量に換算した量500g,800gを基準にして,それぞれ「未満」群と「以上」群の場合に分けて同様に比較した。マッチ例,非マッチ例いずれにおいても,「以上」群の方が「未満」群よりも,CT所見上脳室系の各計測値は高い傾向にあった。CT所見と総服薬量との関係は無視できないとの立場から若干の考察を行った。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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