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研究と報告
ClomipramineとDesmethylclomipramineの乳汁中への分泌
著者: 竹村道夫1 利田周太1 淵野和子1
所属機関: 1帝京大学医学部精神科
ページ範囲:P.749 - P.753
文献購入ページに移動この乳汁中濃度は,今まで他の三環系抗うつ剤(以下TAD)について報告されていた濃度より著しく高いので,この相異に関係すると思われる要因について分析し考察した。
この問題に関する以前の報告の多くは,個人的情報などの曖昧なデータに基づいており,また他の報告でも薬剤濃度の測定法などに疑問点が多く,乳汁中TAD濃度を実際より低く見積り過ぎている可能性が示唆された。
乳児に対するTAD投与の安全性が確認されていない現状では,TAD治療中の母親が授乳を希望する場合には,乳児への悪影響を考慮して慎重に対処すべきである。
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